【着物柄図鑑】植物模様―南天

冬景色に赤い実が美しく映える南天は、「難を転じる」吉祥文様としても愛されるモチーフ。

咲く花の少ない秋から冬の着こなしに色どりを添える貴重な文様です。

色あいにもよりますが10月くらいから2月くらいまでがベストシーズンかと思います。ただ、夏着物、単着物としてデザインされることもよくあり、涼やかな冬を思うモチーフとしても活躍してくれます。

雪輪や雪花、雪芝などの文様のアイテムとあわせて雪持ち南天の風情を楽しんだり、兎や小鳥のモチーフアイテムとあわせたり、物語のあるコーディネートにもぴったりです。

赤い実のデザインは、クリスパスのパーティーコーデとしてセレクトしても素敵♪

赤い実の楚々とした華やぎと品の良い愛らしさを楽しんで

冬景色に凛と映える赤い実は、花よりも控えめでいて、ふと目をひきつけられる確かな華やぎを感じさせてくれます。

楚々とした中に存在感のある南天のモチーフは、余計な装飾を加えないその植物ものの美しさを楽しむデザインが多いのも特徴です。

帯塩瀬B

紺青の地に白い葉と赤い南天が美しく映える正絹塩瀬の染帯。

青と白のカラーリングがつくりだす冬景色のような静謐な色合いに実の赤があでやかな華やぎを添える南天の魅力をこころゆくまで楽しめるデザインです。

帯塩瀬A

澄んだ淡い空色に澄んだ優しい色合いで染め出された南天が美しい正絹塩瀬の染帯。
ほのかに色を変える南天の葉の写実的な描写が秀逸。

さわやかな色合いなので春先まで長く楽しんでいただけそう。

羽織

羽織アップ

瑠璃のような深い青に染め出された美しい南天模様は付下げのデザイン。

ふっくらとした刺繍が丸い実のころんとした愛らしさを見事に表現してくれています。

秋冬を彩る植物として様々な花とともに

木々が葉を落とし、咲く花も少なくなる季節、モノクロームの景色に鮮やかに色を添える南天は、秋冬を楽しむ装いとして、また四季の草花模様の冬の植物の象徴として重要な役割を果たしてくれています。

付下げA

深い湖のようなターコイズブルーに椿の花と南天が染め出された、秋冬春と活躍してくれそうなデザインは付下げ着物のもの。

絵本のようなメルヘンチックなタッチも素敵です。

訪問着B

訪問着

アンティークらしい豪奢な四季の草花切り嵌め文様の訪問着。

競うように咲き誇る四季の草花に南天の実が凛とした気品と情趣を添えてくれています。

涼やかな季節を思う夏の装いに

南天模様は、夏の装いに、澄んだ冬の空気と冷涼な情趣を運んでくれます。

浴衣

さっぱりとした白の地に、緑の葉と赤い実が愛らしく映えるデザインは注染レトロ浴衣のもの。キュートでいて、けっして子供っぽくならないのも南天のモチーフならでは。

夏着物

夏着物アップ

氷のような澄んだブルーに、白のストライプと、南天が形作る優美なよろけ縞が染め出されたこのうえなく涼やかな絽の夏着物。

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付下げ着物セット(南天アラベスク)

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