しだいに色づく木の葉が雨に煙り、行き交う人の装いも雨の帳をとおしてやわらかに目に映るような愁いをおびた優しい秋の風景を描いた宮川春汀の美人画から楚々と美しい秋の装いをご紹介。
ーーあひ行くに秋雨ほそう道ほそし人よ み手なる傘をたまへな
という萩原朔太郎の歌を思い起こさせる傘持つ美人は、澄んだ空色の絣模様の着物に、朱の市松の帯を締めて。
衿元からちらりとのぞく胡桃色の幾何学の重ねの柄や、金の留め飾りもモダンな水玉調のデザインの帯締めなどのポイント柄がとてもお洒落。
小菊を挿した小さな籠にタッセル揺れる髪飾りが秋らしい風情を添えて。
奥の橋を渡る婦人のミント色の着物にチャコールとブルーの大胆な水玉デザインの帯、ジラフカラーのような帯揚のコーディネートもモダンで素敵。大人のポップコーデの参考に♪
左の少女は朝もやのような白梅鼠紅葉ひらりと散り敷くような付下げのような袖褄文様の大人っぽい一枚に、朱の帯をふっくらと大きく締めて愛らしい華やぎを添えて。
右の婦人は、若草色とたまご色の縞に朱がアクセントになった着物に、象牙色に笹唐草がエキゾチックな昼夜帯風の帯をあわせて。傘のブラウンにあわせたのか、帯のブラウン地花模様の裏模様をタレ先にみせてアクセントにした遊び心の効いた装い。
昼夜帯のように表裏でデザインの異なる袋仕立ての帯は帯結のアレンジの幅も広がるお役立ちアイテム。現代のコーディネートにも大活躍してくれます。
姉妹屋オリジナル帯の大人兵児も江戸や明治の錦絵のようにいろいろなアレンジで楽しめるおすすめアイテムです♪
姉妹屋オリジナル帯
その他秋のおでかけがよりいっそう素敵にきまる帯や着物がせいぞろい。
姉妹屋ネットショプもぜひご覧ください。
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