明治の広告ちらし「引札」の着物姿

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メリークリスマス♪
クリスマスをすぎればお正月まで秒読み!
クリスマスのイルミネーションから、年の瀬の大売り出しに新春セールの広告へと街の装いもがらりとかわり年越しムードが盛り上がる頃になりました。

明治時代にも、「引札」という大売り出しや開店の宣伝用のチラシがありました。

中でも年末年始のお得意先へのあいさつまわりに粗品とともに配られた「正月用引札」は色鮮やかな絵柄をメインに、屋号や住所、商品などを記載する余白が設けられ、今でもメッセージカードとして使いたくなるような心ときめくデザインです。
そんな明治の引札見本帳から、心ときめくお着物の装いをご紹介。

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まるでツリーのような枝飾りは、十日えびすの福笹でしょうか?

紫美しい草花模様の着物に、陰陽模様が星のようにあしらわれた若草色の帯が優しく映える装い。

紫×緑の組み合わせは今すぐお手本にしたくなるベストマッチカラー。

ふわふわファーストールにリボン飾りも愛らしく。

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油屋さんの広告でしょうか、幼子をつれた美人の紫の羽織も美しい着物姿。

疋田鹿の子と楓模様愛らしい紅色の着物に、ぐるぐる渦巻き模様モダンな藍の帯をあわせてた初々しく愛らしい装いを、紫の無地の羽織できりりと格好良く大人のムードにまとめあげて。

羽織の黄八丈のような黄色の裏地も素敵なアクセントに。

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牛乳の広告の引札の少女の装いは、西洋の品らしいモダンな袴姿。

赤と金の星のモチーフの着物に、ジグザグの裾模様がアクセントになった紫の袴に、麦わら帽子が愛らしい、心ときめく装い。

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化粧台に並んだ色とりどりの硝子瓶にも心ときめく引札は、化粧品の広告でしょうか・・・

鏡に映った姿に写真を用いた当時の最先端と思われる斬新なデザイン。

青地に、若草色の霞と桜の花、紅葉の枝葉が染め出された着物に、市松の帯をあわせた、西洋風の内装とは対照的な、古典的な詩情ただよう華やかな装い。

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湖沼に遊ぶ鶴の風景に、アールヌーボーのようなロマンチックな梅の花の装飾枠で飾られた着物美人が重ねられたお正月らしい華やかな引き札。

ファー×リボンの小物使いは、まねしなくなる愛らしさ。

※引札の画像は、 『新版引札見本帖 第 1-4』 国立国会図書館デジタルライブラリーより

※引札についての説明は、月報国会図書館1 月 号 平 成 22 年 1 月 20 日 発 行
『正月用引札の 1 シーンから』中野 路子 を参考にさせていただきました。

着物気分が盛り上がる新春の装いを探しに、

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