☆錦絵で楽しむ四季の装い☆ 桃の節句の雛遊び

弥生3月雛祭り♪

季節の変わり目に邪気をはらう古代中国の風習「上巳の節句」に由来する雛祭り。

江戸時代に「五節句」のひとつに定められ、雅やかな雛壇を飾る華やかな女性の祝の日として全国に定着したようです。

今回は、江戸・明治の錦絵から、春を迎える華やぎと女子の健やかな成長を願う桃の節句の着物姿をお届けします♪

歌川国貞「桃の節句」『豊歳五節句遊』

歌川国貞「桃の節句」『豊歳五節句遊』

歌川国貞「桃の節句」『豊歳五節句遊』UP

お内裏さまとお雛様を飾る美人は、波丸文様や菊、笹竜胆などの文様うかぶ錆青磁と紫の大胆な縞の振り袖に、唐花模様の墨色の帯を締めて。

ちらりとのぞく八重桜模様の紅色の重ねが春の喜びを伝える粋好みの装い。

歌川豊国「十二月ノ内 弥生」『錦絵帖』1852年・嘉永5年

歌川豊国「十二月ノ内 弥生」『錦絵帖』1852年・嘉永5年

歌川豊国「十二月ノ内 弥生」『錦絵帖』1852年・嘉永5年UP

十二単の雛人形をささげる少女は、牡丹鼠色にふわりと咲く八重桜と鹿の子麻の葉がやわらかに染め出された振り袖姿。

緋色に紗綾形と唐花文様の帯も華やかな、初々しい春の装い。

楊洲周延「旧暦五節句の図」『風俗三十二相』明治21年中

楊洲周延「旧暦五節句の図」『風俗三十二相』明治21年

楊洲周延「旧暦五節句の図」『風俗三十二相』明治21年UP1

お雛様を持つ左の美人は、紫のぼかし縞に、四季の草花の花丸文様優美な振り袖に、市松文様小粋な帯をあわせた匂いやかな振り袖姿。

楊洲周延「旧暦五節句の図」『風俗三十二相』明治21年UP2

お内裏さまをもつ右の童女は、空色の着物に桜花と手毬模様が姶良市振り袖姿。

歌川貞房「五節句の内」

歌川貞房「五節句の内」

雅楽の調べが聞こえてくるような賑やかな節句の祝。

藤鼠色に躑躅の花と鳥兜文様が雅やかな揃いの衣装も美しく。

歌川貞房「五節句の内」左

歌川貞房「五節句の内」中

歌川貞房「五節句の内」右

歌川貞房「五節句の内」UP

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年左

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年左UP

左の美人は、咲き誇る八重の桜に流水美しい春も盛の華やぎ薫る振り袖姿。

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年中

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年UP

中の美人は、錦繍の紅葉のお振り袖。

あえての秋の風物の装いは、「もののあはれは秋こそまされと、人ごとに言ふめれど、それもさるものにて、今一きは心も浮きたつものは、春の気色にこそあめれ・・・」に続く、春を言祝ぐ徒然草の一節を思い起こさせ、春の喜びがひきたつような気がします。

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年右

歌川豊国「十二月ノ内 弥生雛祭」1854年・安政1年右UP

右の少女は、麻の葉浮雲と鹿の子の振り袖に、八重梅文様や麻の葉の緋色を幾重にも重ねて。

菜の花色の帯も愛らしい春の装い。

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